
そんなことを思われていて
その心理が元で生徒さんには、
ノーと言ってはいけないんじゃないか?
講師が主張しすぎてはいけないんじゃないか?
生徒さんにしてはいけないことを作っている
講師の方が本当に多くいらっしゃいます。
ただその心理は時に逆効果を生み
余計に生徒さんとの関係が
うまくいかないことを生んでいる場合もあります。
そこで今回は、
生徒さんに嫌われたくないと思う講師の心理が生み出すものを解明しながら
どうしたらコミュニティ運営を
スムーズにできるのか?
ということについて考えてみたいと思います。
生徒さんに嫌われたらどうしようと悩む多くの講師の方
先日のとある習い事の講師の方のクライアントさん、
斎藤さん(仮名)との会話の内容です。

生徒さんにノーが言えないんです。


教室をやめてしまうんじゃないか?と思って。

生徒さんにどちらかというと合わせることが多いわけですね?




生徒さんに嫌われたくなくて合わせているにも関わらず、
リピート率が上がってこないということですね。
ちなみに生徒さんに嫌われたくないからと
生徒さんに合わせることは好きでやっているんでしょうか?

全然好きでやってません。
どちらかというと生徒さんに合わせたりは
したくないんです。
でも合わせないと生徒さんに嫌われてしまうんじゃないか?
ノーと言ったらやめてしまうんじゃないか?
ということが不安で、本当はしたくないけど、
耐えているという感じです。

わかりました。
結論から言うと講師が嫌われるのが怖いからといって、
生徒さんに合わせる必要は全くないですよ。


全くありません。
講師と生徒さんの関係って
“友達”
ではないんですよ。
リーダーとそのリーダーについてくるメンバー
である必要があって、
友達付き合いのような付き合い方とは
少し違った付き合い方が求められるんですよね。



だからそのことがいつもコンプレックスでした・・。


友達がたくさんできたらいいなと思っていましたね。

小さい頃って、
“友達が多いことが正義”
みたいに教えられますよね?
友達100人できるかな?
みたいな歌なんかもあって、
“とにかく自分の周りにたくさん友達がいれば良い、
友達が少ないとダメ” みたいな刷り込みが
行なわれているように思うんですよね。


その刷り込みが原因なのか、
とにかく友達を逃さないこと、
逃すことの怖さから、
“自己主張することがいけないこと、悪だ”
みたいに思われている人が大人になっても多いんですよね。

それズバリ私です・・。
リアルに人に嫌われるのが怖いんですよね。

でも安心してください。
友達は多いことが正義かもしれないですけど、
“ビジネスはお客さんが多いことが正義ではない” ですから。

どういうことですか?
教室だって生徒さんが多い方が良いんじゃないでしょうか?

“多いことに越したことはない”
といった感じです。
例えば“友達100人できるかな?”じゃないですけど、
仮に小学校時代に、
友達が100人いる人気者がいたとして、
その子の周りにいる100人の子って、
本当にその人気者の子のことが好きで好きで
しょうがなくて集まっているんでしょうか?
もしかすると斎藤さんのように
そのグループから抜けるのが怖いからという理由で
とどまっている子もいるかもしれないし、
実はそれほど人気者の子のことが好きじゃない子も
そこにいるかもしれないですよね?

確かに。私も小学校の時に、
グループに所属していたんですけど、
仲間はずれにされないようにと、
自己主張をしないようにしないように
心がけていましたし、グループのリーダーの子のことも
特にすごく好きというわけではありませんでした。

実はそこにビジネスのヒントがあります。
ちなみにそのグループのリーダの子って
どんな感じでしたか?

自己主張強めの。

そうなんですよね。
小さい頃のグループを束ねているリーダー的な子って
きつめの子が多いんですよね。
で、その威厳にビビってみんなが付いてきているみたいな。
ドラえもんのジャイアンって
子供のリーダー像をうまく表現しているなって
思ったりしますね。

あー、私はドラえもんでいうと
のび太の立ち位置だったかな・・
ジャイアンにいつもビクビクして、
スネ夫にご機嫌とったりしてました。


本当にそうです。
たまに生徒さんがジャイアンに見える時がありますもん。

幼少期のトラウマとか経験って、
自分のビジネスに色濃く反映されますからね。
でもね、講師をする上では、
そのトラウマは忘れて大丈夫です。
だってビジネスと友達は違いますからね。
例えばジャイアンがある日、
リサイタルを開催したとして、
たくさんの友達から一人1000円取ったとしたら
おそらくみんな、お金を払うと思うんですよね?
ただそれって義務的に払っているんであって、
ジャイアンの歌が本当に好きでお金を払う友達って
皆無だと思うんですよ。
そういう友達ってジャイアンより強いリーダーが
仮に現れたとしたら、
漫画上では絶対現れないんですけど(笑)、
グループごとそのリーダーの元に
移動しちゃうと思うですよね。
要するにお客さんとしては
ファン客でもなんでもないわけです。


義務的にお金を払う人たちだけで構成されたビジネスは
ものすごく危ういと思いませんか?


ちょっとわかりにくいですかね?
ビジネスは人をたくさん集めれば良いわけではないことを
表現したかったんですけど。

なんとなくわかりました。
では私は講師としてどのように振る舞えば良いのでしょうか?

まずは習い事の教室で講師の立ち位置は、
のび太やスネ夫の立ち位置ではないことを認識するべきですね。
講師はジャイアンです。


我ながら例えが良くないなと思うんですけど(笑)、
講師は、
“リーダーであること”
を認識する必要があります。
その上で生徒さんからはリーダーとしての振る舞い、
器、人間性を常に見られていることを
意識する必要が出てきます。
斎藤さんは生徒さんに嫌われるのが怖くて
常に合わせていると言われました。
でもそんな講師の姿を見て、
生徒さんが斎藤さんについてきたいなって
思えますでしょうか?


リーダーとしての振る舞いを見られていると
思っておいたほうが良いですね。
ジャイアンは暴君で耳が張り裂けそうな歌声であっても、
時には頼りになるところもありますよね。
隣町から不良グループがやってきたら、
助けてくれそうな安心感があるじゃないですか。
習い事の講師って生徒さんにとっては
ついていきたい存在、安心できる存在である必要があります。


そんなことないと思いますよ。
現時点でも生徒さんはたくさんいらっしゃるわけですから、
中には斎藤さんにリーダー的な振る舞いを望んでいる方、
または斎藤さんというリーダーを持ち上げようと
思っている方はいらっしゃるはずです。
ただ今は一部の生徒さんに迎合する斎藤さんを見て、
ちょっとがっかりされている方もいらっしゃるかもしれませんね。


自分がリーダーであるということを認識する。
自分の教室の雰囲気はリーダーが作ります。
そしてその雰囲気を乱そうとする人が現れたら・・
強く言っていいんですよ。
というかむしろ言わなければダメです。
そういう人に迎合してどうするんですか?


わかってきましたか?
スネ夫の暴走を止めるのはジャイアンの役割です(笑)
その振る舞いを見てメンバーは、
「このリーダー頼もしいな。」
って思ってくれますし、
「この人こそ私たちのリーダーだ。」
とあおぐわけです。
あとずっと申し上げてますけど、
生徒さんは数じゃないですから。
いかに、
“この先生についていこう!”
って思ってもらえる人、
濃いファン客がいることがポイントです。
“数ではなく濃さ”
ですね。
濃い生徒さんだけで構成できた教室は、
少ない人数でも高収益体質にできます。
私のクライアントさんで月に常に50万円を
売り上げる先生がいらっしゃいますが、
生徒さんの数は20名くらいです。
ただ生徒さんたちは “濃い” ですね。

濃いメンバーを生むことを妨げていたわけですね。

その通り!
一本筋が通ったような芯のあるリーダーには
人が集まりますから。
なぜなんでしょうね?
おそらく人にはリーダーの器を
察しするセンサーみたいなものが
備わっているとしか思えないんですが、
とにかくリーダーとして器を磨くことだけに注力して下さい。


そのことに気づき、講師にリーダーが板についた時、
習い事の講師はその枠を超えます。
私だって現在はコンサルや教材販売、
web関連などなど色々とやってますけど、
元はといえばパン講師からスタートしています。
本当に習い事の講師という職業は魅力的な仕事ですよ。
そこから広がる世界が無限大です。

ちょっと今日から気持ち入れ替えていきます。

まとめ
さていかがでしたでしょうか?
斎藤さんとの会話を文章にしながら、
嫌われることを恐れるばかりに引き起こしていること、
その弊害についてを解説してみました。
“薄い100人よりも濃い一人を”
ビジネスは数ではないことが
なんとなく理解して頂けたのなら幸いです。
長文にお付合い頂き有難うございました。
参考にして頂けたのなら嬉しいです。
P.S.
パン講師から私がどのような変貌を遂げたかは、
メールマガジンで詳しく説明しています。
講師の先に広がる世界、そのことがわかって頂けると思います。
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