自宅で習い事の講師のされる方は
どんどん増えてきています。
そして習い事の講師というビジネスは
やり方を間違えなければ儲かりますし、
女性らしい自立を助けてくれる魅力的な職種です。
ただ一方で、悪戦苦闘の最中、
試行錯誤の真っ只中にいながら
自宅講師を続けられている方も
とても多くいるのは事実です。
そこで今回は、習い事の講師の方が開業前から開業後、
ほとんど決まってたどるパターンについて
お話ししてみようと思います。
そのパターンを知っておくことで、
遠回りせず自分の教室を理想の教室にすることが
できるかもしれませんよ。
目次
私が開業前のクライアントさんにお話ししていること
私は習い事の講師の方を
コンサルさせて頂く機会が多いのですが、
まだ開業されていない方、
これから自宅教室をされる方もいらっしゃいます。
そういう方々にお話ししているのが、
開業する前から開業後、ほとんどの講師の方が
たどるパターンについてです。
なぜこれほどまで同じパターンを踏むのか?
ということについては私自身も驚きを隠せないところがあるのですが、
自宅教室の講師の方は開業前から開業後にかけて、
本当に決まってワンパターン、同じような行動をされます。
ですのであらかじめその流れを知っておけば、
失敗しがちになるポイントや、
遠回りしない近道になることにもつながると思うので、
コンサルでは最初の段階にお話ししているというわけです。
ではなぜ私がそのパターンを知っているのか?
私のクライアントさんは、ベテランの習い事の講師の方から、
開業前の方、試行錯誤中の方など、
多岐にわたり、その中でたくさんの事象を見ていれば
嫌でも多くの講師の方が経験するパターンは見えてきます。
先日、とあるクライアントさん斎藤さん(仮名)とちょうど、
そのパターンについてお話ししたので、
その会話を再現する形でお話ししてみようと思います。
開業半年前に講師の方が取る行動パターン
開業を半年後に控えた斎藤さんとの会話の様子です。


見ていきたいと思います。
開業半年前の方はとにかくモチベーションが高いことがあります。
“自分の教室をこんな風にしたい、あんな風にしたい”
と希望に満ち溢れている時期ですね。
またやりたい教室像、到達目標も相対的に高いですね。


開業にはパワーがいりますが、
そのパワーの源は “強いモチベーション” だと思います。
もちろん、そのモチベーションの発動源は人それぞれですが
開業半年前の段階ではみなさん、目が輝いてますね。


かなりしっかりと分析できている。
開業半年前だと他の教室に生徒として
通っている方も多いので、
生徒としてたくさんの講師を見れる中で、
“自分はこんな講師にはならないぞ” とか、
“こんな講師を目指すんだ” という
明確な講師像をわかっている場合がほとんどです。
周りに開業しますと宣言してから

開業1カ月から2カ月前くらいになると大体の方は周りに、
自分が自宅教室を開業することを宣言します。
ブログを立ち上げたり、
ホームページを持ったりする人も多いですね。

開業直前になると焦りそうだな。
いよいよって感じがしてくると思います。

共通して思うことがあります。
それは、“不安になる” ということです。
- レッスン料金はこの金額で大丈夫かな?
- このレッスンメニューで生徒さんは来てくれるかな?
- そもそも生徒さんは来てくれるんだろうか?
開業直前にして一気に不安が襲うのがこの時期ですね。

私の場合は開業がまだ少し先ですけど、
直前になるとおそらく今の会社も辞めているし、
そんな思いになりそうです。

しょうがない部分もあると思いますよ。
ただ、そんな不安な思いとは裏腹に
一人や二人はその教室に通いたい
という方は出てくるんですよね。
よくビジネスは、“ローンチが儲かる”
なんてよく言われるんですけど、
立ち上げ時って案外、お客さんは来てくれます。
ですのでそれを知ってかちまたには、
“新装開店” を繰り返すお店があるわけです^^。


ほとんどの講師の方が嬉しくて舞い上がりますね。
初めてのお客さんですから当然といえば当然でしょうか。

初めての生徒さんができたら嬉しいだろうな。

講師の方は誠実に対応されますね。
- 私の教室を始めて選んでくれた方を大事にしよう
- 立ち上げ時のメンバーを幸せにしよう
と思われるんだと思います。
開業、そして開業後

開業時に生徒さんがいっぱいになっていれば
それは最高ですがほとんどの場合は、
数名の生徒さんからスタートすることが多いと思います。

少ないんですね。

教室立ち上げ時には知名度もありませんし、
- 講師のもともと生徒さんがいたり
- 影響力の強い方の紹介により一気に集まったり、
- 開業時点でブログの読者さんが既にいっぱい集まっていた
という場合以外はいきなり生徒さんでいっぱいに、
ということは少ないですね。

起業を迎えた先生はどんな行動をとるんですか?

集まってくれた生徒さんの意思を尊重しようと生徒さんの希望を聞いて
その希望に合わせたレッスンをし始めることが本当に多いです。
さらに自分の教室にまだ生徒さんが
たくさん集まってないのは、
生徒さんの要望にしっかりと
応えられていないからだと思い込み、
どんどん、生徒さんから上がってきた要望をもとに
教室のシステムを変えていく方も多いですね

いいことなんじゃないですか?

後々わかってきますよ。
生徒さんの要望に応えた教室にしていくと
実は生徒さんは増えていきます。
下手をすると気づけば教室は生徒さんでいっぱい
ということになっていたりします。


生徒さんが集まってくれたのは、
生徒さんの条件を反映できた教室にできたからだ。
これからもどんどん生徒さんの要望を聞いて、
生徒さんにふさわしい教室にどんどんしていこう。
生徒さんはたくさん集まっているので、
この頃になるとさらに様々な要望が
生徒さんから上がってきます。
- 子連れのレッスンをしてほしい
- 値段を下げてほしい
- マンツーマンレッスンを希望したい
- 土日のレッスンを増やしてほしい
そんな要望に、“生徒さんのため” だと、
それこそフルコースで答えてしまう講師の方なんかもいらっしゃいますね。


様々なことを取り入れるようになると
どういったことが起こるかというと、
“生徒さんが減る” んですよね。


講師の方の教室のリピート率は安定しません。
なぜなら生徒さんって講師の方の中に
一本筋が入った芯のような
リーダー像を求めているところがあって、
“平気で生徒さんの希望に迎合する講師” を見ると、
それを感じられず、愛想をつかしてしまうということが起きてきます。

要望を聞いているだけなのに
要望を聞いていたらリピート率は下がるんでしょうか?

難しい言葉をあえてお話しすると、
ビジネスって重要なのは結局そこに、
ゲシュタルトが作られているかどうか?
なんですよね。
ゲシュタルトとは簡単に言うと、
教室の骨格みたいなものです。
その講師の生き様というか・・、
ちょっと難しくなるのでこのくらいにしますが。
で、生徒さんが減ってくると
講師はどんな行動をしがちかというと
生徒さんが減ってきたので
もっと要望に応えなければいけないと
思い込み、さらに生徒さんの要望に迎合する。
こういう状態になっている講師の方は
本当に多いです。
そうなると・・、お客さんは増えたり減ったり、
まさに “暗中模索の試行錯誤状態” に突入します。


教室運営をしているにも関わらず、
こういう時というのは利益率は上がりません。
忙しいのに儲からない負のスパイラルに陥ります。
そうするとだいたいの場合、
その状況に講師が耐えられなくなってしまいます。
そして、こういう状態になった講師が次に行うことは
ワンパターンです。
- 値段を上げる
- レッスンの条件を講師に負担を減らすために厳しくする

私も経験したことがあります。
そうするとどうなるんですか?

私が生徒として通っていたパン教室でも
講師がある日突然条件を変えて、
生徒さんが私を含め一人もいなくなったという
教室もありました。
なぜこのことをすると
生徒さんが辞めてしまうのかというと、
生徒さんにとっては今までの講師との
ギャップがありすぎるため、
その変更が講師都合にしか見えないためです。
不誠実を講師に感じてしまうんですね。
そんなことが起こると講師が次に何をするかといえば、
“生徒さんが辞めてしまったのは、
条件を厳しくしたからだ”
と思い、また条件を緩める。
さらには元のシステムに戻す。
こんなことを繰り返しながら、
長い間、中には10年以上、
教室運営をされている方も結構な割合いらっしゃいます。

私も同じような道をたどるのかなって、
ちょっと暗くなってきました。

長い期間、時には10年以上をかけ、
試行錯誤を繰り返す中で講師は、
本当のやりたい自分の教室像を発見します。
やりたくないことも一通り経験し、
馬車馬労働を一定期間行ったことで、
その経験の中で自分の理想の教室を発見するわけですね。
するとその講師の方は、
自分の行ってきた教室運営の方法を全て変え、
自分に合った理想の教室のシステムを新たに作り、
生徒さんも自分の理想についてきてくれる人のみを集めて
教室運営をし始める。
その域に達した講師の方の教室は
講師主導の講師の理想に近い教室になってきますし、
利益率もグンと上がる傾向がありますね。
これが私の見てきた自宅教室を開業される方が、
開業前から自分の理想の教室を手に入れるまでにたどる
典型的なパターンです。
このパターンをとることで起こる弊害


コンサルをしているわけです^^
多くの方が取るこのパターンを体験することは
弊害が大きいんですよね。
中には嫌になって教室運営自体をやめてしまったり、
家族との関係がギクシャクしたり。
不思議なんですよ。
開業半年前には、なりたくない講師、
やりたくない教室運営の姿、
目指したい理想の教室像がしっかりと
あれほどしっかりとわかっていたはずなのに、
気づけばそんなことはすっかり忘れて、
やりたくないばかりの教室運営を自分自身の教室でしていた。
そうならないためにも開業半年前というこの時期に
この話をさせて頂いているというわけです。

自分の理想の教室を手に入れることはできるんでしょうか?

理想の教室を手に入れるために逆算して考え、
開業半年前から行動できたら
できないことの方が難しいのではないでしょうか?
ただしちょっとお話ししておくと、
あえてこのパターンを体験したい人というのもいるんですよ。


だったら自分で身を持って体験してみよう”
と思われる方が一定量いらっしゃるということです。
とくに “習い事を教えるスキルに長けている方” に多いです。
逆に営業を経験されている方は、
売れるようになる流れを営業というフィールドで
すでに体験されている場合が多いので、
その道は避けられる方が多いですね。
私からすると、人生において、
遠回りは時には必要かもしれないですけど、
近道を知ることができたのに
なぜ遠回りする必要があるのか?
とも思ったりしますが、
それはその人の生き方ですから
そこは尊重したいと考えています。
もし斎藤さんが遠回りではなく、
自分の理想の教室に最短で到達されたいと思うなら
私がお手伝いできると思いますよ。
遠回りは斎藤さんの代わりに、
私が精神病になりながら経験してきましたから^^。
まとめ
ということでクライアントさんとの
コンサルでの会話を再現しながら、
自宅教室を開業される方が取る典型的パターンについて
お話ししてみました。
参考にして頂ければ幸いです。
パターンの中でも出てきた
生徒さんの要望を聞きすぎるために
講師の方が首を絞めている現状、
ビジネスにお客さんの要望の反映のさせるやり方が
一つのポイントになったりします。
メルマガではこのパターンに陥らず、
生徒さんの要望も反映しつつ、
自分の理想のビジネスを構築する方法を
私が行ってきた実体験をもとに解説しています。
無料なので宜しければ覗いてみて下さい。
お客さんの要望を元に自分の信念を曲げることなく
自分の理想のビジネスを構築する方法、
ダイレクトレスポンスマーケティングの方法が理解できますよ。
ほとんど同じパターンをとるとのことでしたが
具体的にはどんなパターンを踏むのでしょうか?